授業の目的
データベースとは,複数の処理目的で共用できるように,相互に関連づけられた冗長のないデータの集まりである.この授業では,実際のデータをコンピュータで処理しながら,大量のデータを多角的に分析する関係データモデルと,データを自在に処理するSQLプログラミングを学ぶ.加えて,実データの収集とデータベースシステムの設計および構築を行い,社会においてデータベースを役立てられるようになる.
到達目標
- 関係データモデルを用いて大量のデータを多角的に分析できる
- SQLプログラミングを用いてデータを自在に処理できる
- データベースのユースケースを想定して,必要となるデータを収集し,データベースシステムの設計および構築ができる
授業の概要
記憶装置やネットワークの大容量化に伴い,計算機の役割が単なる計算からさまざまな情報処理へと広がってきた.データベースを用いれば,システムで扱うデータを一元管理するので,複数のシステム利用者に対してデータの一貫性を容易に保つことができる.また,システム利用者の個々の端末でデータを管理しなくて済むので,システム全体のコストを下げることができる.データベースは,効率よく安価にデータを扱うことができるため,ビジネスや社会の基盤として今や欠かせないものになっている.
データベースには,データの構造を表現するモデルと,そのモデルを操作する言語がある.この授業ではビジネスや社会で広く用いられている関係データモデルと,これを扱うSQL言語について学ぶ.加えて実践力を身につけるため,ユースケース検討,スキーマ設計,データ収集を行い,実際にデータベースシステムを構築する.