授業の目的
ビジネスプランニングとは,顧客満足を追求して経済的な価値を生み出し,環境の変化に対応させながら企業を持続的に成長させる活動を企画することである.この授業では,新規事業を立ち上げる場面を想定し,ビジネスプランニングの重要なツールの一つである事業計画書の作成方法について学ぶ.魅力的で可能性のある事業を考案し,意義と根拠を添えて事業の内容をわかりやすく伝え,社会において周囲の協力を得ながら事業を立ち上げられるようになる.
到達目標
- 魅力的で可能性のある事業を考案する
- 意義と根拠を添えて事業の内容をわかりやすく伝える
- 周囲と協力しながら人を巻き込む事業計画を立てる
授業の概要
ビジネスプランニングにおいて,1) 起業に向けてやるべきことを整理したい,2) 勤務先の新規事業を役員会で検討したい,3) 既存事業の今後の進め方を報告したい,4) 金融機関から融資を受けたい,といった際に事業計画書を作成する.特に新規事業を立ち上げる場面では,社会において周囲の協力を得ながら事業を立ち上げていく必要があるため,そのツールとしての事業計画書が欠かせない.
周囲と協力しながら人を巻き込むためには,第一に,その事業の魅力と可能性を示さなければならない.事業の魅力は,1) 売り上げが大きい,2) 成長している,3) 収益性が高い,4) 確実性が高い,5) 実行できる,6) 真似されない,という観点から判断され,事業の可能性は,1) 事業コンセプト,2) 顧客への提供価値,3) バリューチェーン,4) マネタイズモデル,5) キャッシュフローモデル,から判断される.第二に,事業計画の意義(何のために?)と根拠(なぜそうなる?)を添えて事業の内容(何をどうやる?)をわかりやすく伝えなければならない.
そこで,この授業では,魅力的で可能性のある事業計画案を考え,その事業の内容に意義と根拠を添えて事業計画書を完成させる.具体的には,個々の学生でオリジナルの事業計画案を考えて持ち寄り,事業計画案をディスカッションで絞り込みながら学生のチームを編成し,チームのメンバー同士で協力して事業計画書を完成させる.